ドイツナチスドイツヨーロッパの歴史

「ヒトラー」ってどんな人物?政権掌握までの生涯と思想を徹底解説

ヨーロッパでのユダヤ人

ヨーロッパにおけるユダヤ人の立場はヒトラーが政権を握る前から迫害されていました。実はユダヤ人はキリスト教の開祖であったイエス・キリストを殺した人種だったと言われており、これが原因でキリスト教を信じている国々はユダヤ人のことをキリスト様を殺した大罪人という風に扱われていたのです。そのためユダヤ人はまともな仕事に就くことができず、キリスト教徒がしたくない卑しい産業と言われていた金融業や映画産業に従事していくことになるのですが、これが20世紀に入った時にヒトラーに目をつけられるのでした。

ユダヤ人がヒトラーに標的にされた理由

ユダヤ人は20世紀に入ると金融業で大きな権力を持つようになり、いろんな国にお金を貸していくのですが、これにヒトラーは危機感を覚えていきます。

まず、ユダヤ人というのはこの時国家を持たない最大民族であったことに関係していました。国家を持たないということは民族が住む境界線がないということですから世界各国に住んでいることになるのです。そのためヒトラーは「もし、金融業に強いユダヤ人が世界中にいたらもしかしたらいつのまにか国がユダヤ人に乗っ取られてしまうのではないのか」と思い始めます。

さらに第一次世界大戦にドイツが敗北する最大の理由となったドイツ革命の主導者がなんとユダヤ人だったのがこれに拍車をかけてしまい、『ユダヤ人はドイツを滅ぼそうとしている劣等民族』というイメージがヒトラーだけではなくドイツ中に広まってしまいました。このような理由があってヒトラーはユダヤ人を虐殺していくようになったのです。

ヒトラーの生涯を見て

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ヒトラーは最初の頃は武力によるクーデターで国を変えようとしましたが、最終的には国民の力を使って政権を握りました。つまり、ヒトラーを独裁者に仕立て上げたのは国民の力もあったということです。これは要するに国民がちゃんと独裁者を作らないように注意して投票しなければナチスドイツのような結末が待っているということを教えてくれているのかもしれませんね。

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