日本の歴史

七福神とはどんな神様?由来や特徴、ご利益まで一挙ご紹介!

音楽や言語を司る唯一の女性の神様「弁財天」

七福神の紅一点、弁財天(べんざいてん)もインドのヒンドゥー教の女神・サラスヴァティー神がもとになっています。

ヒンドゥー教では、聖なる河の化身といわれ、水の神様として崇められていました。これが後に、音楽や学問、言語など英知を司る女神といわれるようになります。ヒンドゥー教の主神であり創造神でもあるブラフマー(ヴィシュヌという説も)の妻とも。戦いの神と信仰されることもありますが、楽器(琵琶)を持つ絶世の美女として描かれることが多いです。

大変人気のある神様だったせいか、仏教にも取り入れられ、中国では大弁才天女、妙音天、美音天と記されることがありました。日本に伝わった後、財宝神として信仰されるようになったため「財」という字が使われるようになったといわれています。あるいは「弁天(べんてん)」と表記されることも多いです。

<弁財天>
特 徴: 七福神唯一の女神、絶世の美女
持ち物: 琵琶(楽器)、頭に宝冠
ご利益: 学業成就、芸事上達、恋愛成就、金運など

明るく輝く夜空の星がもとになった中国の神様「寿老人」

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寿老人(じゅろうじん)は中国の道教の神様です。南極老人星(カノープス・りゅうこつ座α星)の化身といわれています。南極老人星は宇宙に輝く星の中でもっとも明るいもののひとつとされる星です。

見た目は白髭の小柄な老人。酒好きだったとも伝わっています。同じく白鬚を蓄えた福禄寿と同一であるとみなされていたこともありました。寿老人の代わりに猩猩(しょうじょう)というオランウータンのような姿をした架空の動物が七福神に名を連ねていたこともあったそうです。現在では別の神様として祀られ、定着しています。

不老長寿のご利益があるとされ、手には長寿の象徴でもある桃と、人の寿命が記された巻物がくくりつけられた杖を持っているのだそうです。お供として鹿を従えていますが、鹿もまた、長寿のシンボルであるといわれています。

<寿老人>
特 徴: 小柄で白く長い髭、お酒が好き、お供は鹿
持ち物: 巻物がくくりつけられた長い杖、桃
ご利益: 長寿延命、無病息災、家庭円満など

福と禄と寿を授けてくださる中国の神様「福禄寿」

福禄寿(ふくろくじゅ)も寿老人と同様、中国道教の神様です。福禄、福禄人と呼ばれることもあります。背が低くずんぐりしていて頭が長いところが特徴です。

「福禄寿」とは、道教の「三徳」という教えからきています。福は幸福・子孫繁栄、禄は富貴・財運金運、寿は健康長寿を表しており、寿老人と同じく星になぞらえ、福星・禄星・寿星と言い表すこともあるそうです。福禄寿はこれらの星が神格化したものと考えられています。

白く長い髭をたくわえ、長寿の象徴でもある鶴や亀を従えていることが多いです。長い頭を持つ愛らしい姿をした神様は、日本に伝わってすぐに人々に受け入れられ、全国に広まっていきました。

<福禄寿>
特 徴: 白くて長い髭、長い頭、鶴や亀をお供にしている
持ち物: 杖、巻物
ご利益: 健康長寿、無病息災、家庭円満、財運金運など

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