吉見観音で知られる古刹【安楽寺】
始まりは今から1200年前まで遡る古刹で、平安時代末期に源頼朝の弟範頼が匿われた寺だといわれています。その後、源平合戦で大活躍した範頼が居館を構えたという息障院もすぐ近くにありますね。
戦国時代に小田原北条氏と関東管領上杉氏との戦いで伽藍は灰燼に帰し、創建以来の建造物は残っていませんが、本堂や三重塔、仁王門などは江戸時代前期の建築で指定文化財となっています。
毎年6月18日には「厄除け朝観音御開帳」が行われ、ご本尊を拝める日になっていますね。この日は深夜2時頃から早朝にかけて大変な賑わいとなります。安楽寺名物「厄除け団子」もおいしいですよ。1年間の厄落としができるそうです。
吉見町周辺は古代~近代までの歴史が息づく場所
これまで見てきたように埼玉県吉見町は、古代の吉見百穴、平安時代の安楽寺、戦国時代の松山城、太平洋戦争の地下軍需工場跡など古代~近代に至るまで歴史に彩られた町だといえるでしょう。そればかりではありません。八丁湖・さくら堤の桜など季節ごとの見どころもたくさんありますし、箭弓(やきゅう)稲荷神社という野球好きにはたまらない神社もあります。もし機会があれば訪れてほしいですね。