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海の幸山の幸満載!絶対食べたい!スペインのおススメ食べ物10選!

スペインの食べ物といったら、パエリアぐらいしか思い浮かばないけど……という方もいらっしゃるかもしれませんが、いやいやどうして、そんなことはございませんよ。海の幸山の幸が豊富にそろうスペインの料理は、思った以上に日本に浸透しているんです。今回はそんなスペインの食べ物に着目。代表的な料理をピックアップしてご紹介します。あ、あれもスペインの食べ物だったのか!と思う料理もあるはず。空腹注意!のスペインの食べ物の数々。とくとご賞味ください。

肉も魚も華やかに!陽気で楽しいスペインの食べ物たち

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ヨーロッパ南西部、イベリア半島に位置するスペイン王国。北は大西洋、南側は地中海に面し、古くから様々な民族が行きかう地域だったこともあって、食文化も多種多様。温暖で晴れの日が多い地域が多いこともあって、海産物も農作物も豊富でおいしいもの満載。今回はそんな、「食の宝庫」とも言うべきスペインの食べ物の中から、日本人にも馴染みの深い食べ物について詳しく解説してまいります。

(1)野菜たっぷり優しい冷製スープ「ガスパチョ」

ガスパチョ(gazpacho)とは、野菜とブイヨンをベースにした冷たいスープです。カタカナでは「ガスパッチョ」と表記することもあります。

古くはスペイン南部・アンダルシア地方で食べられていた料理。特に夏の暑い時期に食べることが多かったようです。

もともとは、トマトやキュウリなどの野菜を細かくつぶしてスープ状にしていたそうですが、現代では、ミキサーなどでペースト状にして作るのが一般的。ただ、すりつぶすのではなく、細かくみじん切りにした野菜を使う場合もあるなど、趣の異なるガスパチョも多数存在するようです。

ひんやりと口当たりがよく、野菜たっぷりで栄養豊かなガスパチョは、食欲が落ちやすい夏の時期にうってつけの食べ物。長い間、スペインの各家庭で受け継がれてきた庶民の味の代表と言えそうです。

(2)刺激的な味がクセになるソーセージ「チョリソ」

チョリソ(chorizo)とは、スペイン発祥の腸詰ソーセージです。カタカナでは「チョリソー」「チョリーゾ」と表記することもあります。

語源は諸説ありますが、ラテン語の「塩漬けされた、塩辛い」という意味の言葉からきているという説が有力。日本でも、ピリッとスパイシーなものとして広く親しまれており、ご飯のおかずというよりお酒のおつまみというイメージが浸透しています。

主となる材料は豚肉。一般的なソーセージより肉が粗めで、ひき肉ではなく「細かく刻んだ肉」を使うことが多いです。これに塩と香辛料を練りこみ、腸に詰めて干したものがチョリソ。混ぜ込む香辛料はパプリカなど赤色唐辛子系のものがよく使われるため、仕上がりの見た目も赤色になることが多いのだそうです。

食べ方は様々。そのまま酒のおつまみにするもよし。パンにはさんで食べるもよし。スパイスをふんだんに使ってしっかり味付けされたチョリソはよいダシが出るため、細かく刻んで煮込み料理やスープの具材として用いることもあります。

肉の食感がしっかりと残って噛み応えのあるチョリソ。16世紀~17世紀、大航海時代にはスペインの船乗りたちとともに海を渡り、中南米をはじめ世界各国に伝わっていきました。

(3)ガツッとスペイン風オムレツ「トルティージャ」

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トルティージャとは、いわゆるスペイン風オムレツのことです。日本では「スパニッシュオムレツ」という名前でメニューに載せているお店もあります。具材をたっぷり入れたふんわり厚めのタルトのようなオムレツ、と言えばピンとくる方も多いのではないでしょうか。

正式には「Tortilla de Patatas」。カタカナ表記にするには語尾の発音が複雑で、日本語では「トルティーヤ」「トルテイリヤ」などと表記することもあります。「Tortilla……」という単語が付く料理は他にもたくさんあるのだそうですが、日本では「Tortilla」の部分だけ取って呼ぶのが一般的です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ベーコンなどの具材をしっかり焼き、卵と混ぜ合わせてフライパンでじっくり。ひっくり返して、両面にしっかり焼き色を付けます。流し入れたフライパンの形そのまま、丸くケーキのように焼き上げて切り分けて食べるが特徴です。

中に入れる具材は店や家庭によって異なりますが、必ず使われるのがジャガイモ。食感も楽しく食べ応えもバッチリ。子供から大人まで大満足の逸品です。

(4)これぞスペインの味「パエリア」

こちらもカタカナ表記泣かせの難しい発音を持つ食べ物。「パエリア(paella)」はスペインの東側、地中海に面したバレンシア地方で誕生したとされる炊き込みご飯です。日本語では「パエージャ」「パエリヤ」などと書くこともあります。

パエリアはもう、解説不要でしょう。

語源はバレンシア地方の古い言葉から。フライパンのような平たい鍋を表す単語からきていると言われています。一説によると、1000年以上も前から既に、農民たちの昼ご飯として作られていたのだそうです。

作り方は実に陽気で豪快。両手に取っ手のついた平たい鍋を用意し、お米と野菜、肉、魚介類などを入れて炒め、水と調味料を入れて煮込んだら完成です。調味料と一緒にサフランを入れて黄色く色付けするため、仕上がりは色鮮やか。バレンシアの明るい日差しの下で食べるとより一層、食欲が増しそうです。

具材たっぷりで、大鍋で炊いて大勢で取り分けて食べる楽しみもあるため、人寄せやパーティー料理としても人気。パエリア通の間では、強火で一気に炊き上げることでできる鍋底の「おこげ」が最も美味とされており、率先して「取り分け係」をかって出る人も少なくないのだそうです。

(5)パーティに最適!ちょっとつまめる「ピンチョス」

パーティー料理としてもうひとつ欠かせないのが「ピンチョス」。あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、小さく切ったパンの上に肉や野菜などの具材を軽く乗せたもの、といったら、見覚えがある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本来は「ピンチョ(pincho)」といい、パンの上に乗せた具材を串や楊枝で虫ピンのように刺していたことが語源になったと言われています。

現在では、楊枝を刺したものも刺していないものもあり、パンの形状や上に乗せる具材の違いと併せて、店によって様々。家庭で作られることもありますが、主にワインやビールのおつまみとして、居酒屋で親しまれています。

具材は何でもござれ。アンチョビや白身魚を焼いたものを乗せたり、コロッケやトルティージャなどお惣菜を乗せたものもよく見かけます。

(6)肉も野菜もたっぷりゴロゴロ「コシード」

「コシード(cocido)」と聞いても、どんな料理か思い浮かばない方も多いかもしれません。こちらはじっくりコトコト煮込んだ、ポトフのような煮込み料理のこと。スペインの代表的な家庭料理のひとつです。

スペインというと暖かい気候というイメージがありますが、首都マドリードなど内陸部の冬は想像以上に寒いのだとか。そんな日の食卓にはよく、コシードが並ぶのだそうです。

食材は地域や家庭によって様々。骨付き肉やソーセージ、大きく切ったジャガイモ、にんじん、キャベツ、豆類などがふんだんに入ります。特に「ひよこ豆」と呼ばれるコロンとかわいらしい形をした豆が入ることが多いようです。

これらの具材を大きな鍋でじっくり煮込みます。食べ方もいろいろあるようですが、具材とスープを別々に取り分けて、スープのほうにショートパスタを入れて食べることもあるそうです。

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