ライフスタイル暮らしの工夫・知恵

引越しの心付けは渡すべき?なかなか聞けない引越し事情を転勤族が解説

日本におけるチップの意味合いを持つ「心付け」ですが、引越し当日渡した方が良いか悩んでいる方は多いでしょう。年配の方になればなるほど心付けへの意識は高く、両親から「心付けを渡すもの」と教わった方も多いかと思います。心付けは必須ではなく感謝の意を示すもの。最近の引越し事情を転勤族の妻が解説致します。

心付けはどうやって渡す?

image by iStockphoto

いざ心付けを用意しようと思っても、渡し方がわからなかったり相場が気になる方もいるでしょう。筆者は6年間で4度引っ越しを経験しましたが、何かしらの形で毎回心付けを用意しています。上手な心付けの渡し方をご紹介していきますね。

引っ越し当日に渡す

心付けは引っ越し当日、作業に来てくれた作業員の方に直接お渡しします。当日は朝早くから作業が開始されることもありますし、事前に用意しておくように心がけましょう。心付けはあくまでも感謝の意を示すもの。必ず渡さなければないらないものではありません。用意するのを忘れてしまっても慌てる必要はないので安心してくださいね。

大手の引っ越し業者のHPでは、「心付けや気遣いは不要」と明記されているところも多いです。しかし筆者も大手の引越し業者を複数利用していますが、実際にはこれまでの引越しで心付けを断られたことはありませんので、「お茶代にしてください」「昼食代の一部にしてください」と声をかけると良いでしょう。

一人一人ポチ袋に入れて

心付けはできるだけ一人一人の作業員の方に直接手渡しできるのが理想です。ポチ袋など小さめの封筒を用意しておくと良いでしょう。直接挨拶することで引っ越し中のコミュニケーションも取りやすくなりますし、感謝の気持ちを伝えることができますね。

引っ越し作業は時間勝負でタイトにスケジュールが組まれています。一人一人に渡す時間が取れない場合もありますから、引っ越し作業前のスタッフ紹介の際にまとめてリーダーに渡す方法でもOKです。出来るだけ全員が揃っている時に目に見える場所で渡すことで、一人一人への渡し忘れを防ぐことができますよ。

作業員の方が当日何人くるかわからないことも多いですね。事前に見積もり時に〇人と言われていても、当日追加で応援のスタッフが配置されることもありますから、ポチ袋はお金を入れて多めに用意しておくと安心です。中距離以上の引越しでは日をまたいで積み下ろし作業に入ることも多く、二日分倍量の枚数が必要になります。基本的に運転を担当するスタッフ以外は総入れ替えになることが多いので心付けの数が足りなくならないよう注意しましょう。

相場はいくら?飲み物は必要?

心付けの相場は1000円です。年配の方や特別な配慮を必要とする引っ越し作業の場合には2000円包む方もいるようですが、一般的には一人1000円が基本ですね。筆者の場合、4人家族の引越しで作業員の方が4~5人ということが多いため、余裕を持って2日分で12000円~15000円ほど千円札を用意するようにしています。

安い金額ではありませんし、心付けを負担に感じる方もいるでしょう。負担に感じてまで用意する必要はありませんから安心してくださいね。心付けが金銭的に負担に感じる場合には飲み物だけ差し入れするのも良いですね。ゆっくりコップを使って飲むヒマはないので、ペットボトルでの差し入れが望ましいです。

特に夏はエアコンを取り外してしまい、暑い中で汗だくで作業してくださることもあります。夏場は持ち込みの飲み物がぬるくなってしまうこともありますから、買い物に行ける家族がいれば途中で冷えたお茶を差し入れたり、冬であれば暖かい飲み物を渡すのも大変喜んでもらえますよ。

食べ物の差し入れはやめておく

引っ越しの時間帯によってはお昼をまたいでしまうスケジュールが組まれることもありますね。昼食を準備した方がよいか悩む方もいるかと思いますが、特別な配慮は不要です。昼食などの休憩時間はあらかじめ業者側で組まれていますし、作業員の方が自由に過ごせる貴重な時間ですからこちらから何か用意する必要はありません。心付けを休憩時間の前に渡し、「お昼代にしてください」と伝えるのもスマートな渡し方ですね。

繁忙期などは特に、お茶をして休憩する時間もありませんからお茶菓子を用意する必要はないでしょう。どうしても何か渡したい時には、移動中トラック内などでつまめる個包装のお菓子などを用意すると良いですね。基本的には筆者は「心付け」+「飲み物」の組み合わせを渡すことが多いです。

実際のところ心付けの有無で対応は変わる?

心付けを用意するか悩んだ時、最も気になるのは「サービスに差が出るか」というところですね。結論から言うと、心付けの有無でサービスが変わることはありません。スタッフの方はプロとしてきっちり仕事をしてくれますから、ある程度名前の通った中堅以上の引っ越し業者では大きな差は出ないでしょう。引っ越し料金にはあらかじめサービス料が含まれている、という考え方もあるようですね。

筆者も毎回心付けを渡すのに全く下心がないと言ったら嘘になります。大切な家財を全てお任せすることになりますから、顔を見て一人一人とあいさつしておくと自分の安心にも繋がることが理由です。リーダーの方に心付けをまとめてお渡ししたときにも後で受け取ったスタッフの方が直接お礼を言いに来てくれることが多く、少しでも引っ越し中の雰囲気が良くなるならと心付けを続けています。

サービスに差がないと聞いても気になってしまう性分の方は引越し前の挨拶の際に心付けを渡しておくと後悔がないと思いますし、実際の働きぶりに感謝して作業後の挨拶時にお渡しするのも良いでしょう。「引越し内容に満足したら渡す」という方針でも良いと思いますよ。

エアコンの設置業者や梱包スタッフの方は?

image by iStockphoto

うっかり忘れがちなのが、エアコン・洗濯機の取り外しや設置作業をする電気工事の方、おまかせプランや食器梱包時に来て下さる梱包スタッフの方の分の心付けです。特にエアコン業者の方は複数台のエアコン設置や隠ぺい配管などの複雑な配線作業をお願いすると半日以上時間がかかることもあります。暑い時期や寒い時期には大変な作業になりますから、できるなら心付けをお渡しすると良いでしょう。

梱包スタッフの人数は家財の量によって異なりますね。食器の梱包をお願いした時には最大3人の女性の方が来てくれたことがありました。近所にお住まいのパートタイムの女性の方が派遣されることが多く、作業が終わると1~2時間ですぐに帰ってしまうこともあります。実働時間も短く、派遣される人数が多いこともあるため、心付けを全員分用意すると負担に感じるかもしれません。オプションプランを追加している場合にはどのスタッフまでお渡しするか事前に検討しておきましょう。

次のページを読む
1 2
Share: