テーブルマナーマナー

知ってるようで知らないワインのマナーとは?わかりやすく解説

近頃ではコンビニエンスストアでも手軽に買えるようになった人気のワインですが「みなさんワインを飲むためのマナーって知っていますか?」と改めて聞かれると、脳裏に高級レストランでソムリエが出てきて…というシーンが脳裏に浮かびますよね。しかし、お茶やビールのように飲むというのも考えますよね?ここでまわりから「できる!」と思われるようなマナーを覚えてみませんか?

ワインを知ろう

image by PIXTA / 54193265

「ワイン」というは、ブドウが原料であり「ぶどう酒」とも呼ばれていますね。果汁を発酵させたアルコール飲料ですよ。けっこうブドウ以外のリンゴなどで作ったものもワインとラベルをつけて売っていますが、それは「果実酒」というもので、本当はワインといわないのですね。

ワインは世界最古のお酒?

ワインは新石器時代から造られたといわれています。「ジョージア(旧ソ連構成国だったグルジア。現在は独立している)」には5000~7000年前の遺跡があり、ワイン発祥の地ともいわれていますよ。それまでは科学的根拠としていわれていたイランより、ずっと古いワインの陶器が見つかったのですね。

文献としては「メソポタミア文明」の『ギルガメッシュ叙事詩』に、王のギルガメッシュが洪水から逃れるために箱船を作らせている船大工にワインを振る舞う話が最初ですよ。メソポタミアは、現在のイラク。地図で見るとジョージアの下の方でイランの隣なので納得ですね。

それがどうやってヨーロッパに広がっていったかというと、イラクのシリアをはさんだ隣で現在のレバノンを拠点としていた「フェニキア人」の活躍ですよ。地中海に面したブドウ農園に適した土地で生産されたワインは、古代ギリシャ・ローマ帝国・古代エジプト王国に出荷されていったのですね。ただ当時のワインはブドウ果汁が濃縮されたものでアルコール度が低かったために水割りだったそうですよ。ローマ時代になって現在の醸造の基礎ができて、晴れて「世界初の酔っ払い文化」がはじまったのですね。

エジプトではビールの方が造りも楽なのでふだんはビール、高級な時だけワインと飲み分けていたそうですよ。古代中国も『史記』によると漢の時代に造っていたそうですが廃れてしまったのですね。現代の作り方と違うようです。

種類が違うと造り方も違う

ワインは原料となるブドウが、元々アルコール発酵するためのブドウ糖(名前の通りですね)が多く含まれているために、果汁にして樽詰めしておけば勝手にお酒になるそうです。いいワイン造りの8割は原料のブドウ造り(品種改良など)だといわれているそうですよ。種類も、赤・白・ロゼ・オレンジ・貴腐ワイン・スパークリングワインなど色々ありますね。微妙に造り方が違うようですね。イタリアやスペインなどでは伝統で収穫の時に村総出で女性が裸足で踏んで果汁にしますが、たいがいは当たり前ですが機械で搾ります。

〇赤ワイン
ワインといえば赤ワイン!というイメージですね。収穫した黒ブドウの芯を取り除き、酸化防止に二酸化硫黄(亜硫酸塩)を入れて、果汁も種も皮も一緒にタンクに入れてアルコール発酵させますよ。だいたい5日~10日といわれてますが、その間に皮や種から独特の渋みや香りなどが抽出(マセラシオン)されていくのですね。それが終わると乳酸菌を入れて酸味を抑える「マロラクティック発酵」をして終わったら樽詰め(タンクもあり)して寝かせます。

〇白ワイン
赤と並んで、赤の渋みが嫌だと白を好む人も多いですね。赤ワインと違って、白ブドウ(原料のブドウからして違う)皮と種は取り除いて不純物を沈殿させるために低温で数時間置いておきます。上澄みだけを取った果汁に酵母を入れてアルコール発酵させるのだそうですよ。手が込んでいますね。「マロラクティック発酵」をしないこともあるようです。

〇ロゼワイン
中には赤ワインと白ワインをブレンドしているんじゃないかと思っている人もいるみたいですが違いますよ。というかヨーロッパではそれを禁止しているそうです。造り方は3種類。

・セニエ法・赤ワイント同じ造り方で、タンクの中で薄く色がついたら上澄みだけ取り出して発酵。
・直接圧搾法・黒ブドウを白ワインの造り方(果汁だけ)で発酵。搾った時に皮の色がつく。
・混醸法・黒ブドウと白ブドウを混ぜて赤ワインと同様に発酵。配合で色が違う。ドイツで見られる。

〇オレンジワイン
オレンジで造るわけではありません。ややオレンジ色をしていて近頃注目ですが、実は一番古い製法だとか。白ブドウを赤ワインの造り方でするとできるそうですよ。

〇貴腐ワイン
原料のブドウに貴腐菌をつけることで、皮に穴があいて余分な水分が抜けるので濃厚なワインになるそうです。

〇スパークリングワイン
発泡性のワインのことで、俗にシャンパンと呼ばれるものはフランスの「シャンパーニュ」で造られたものをさすそうですよ。瓶つめした中での二次発酵・タンクで二次発酵させて瓶づめ・瓶の中で二次発酵させたものを炭酸が抜けないようにタンクで圧力かけて冷却してから瓶づめ・強制的に炭酸ガスを注入する方法で造られるそうです。ワイン初心者には一番かもしれませんね。

スマートにワインを楽しもう

image by PIXTA / 53729697

基礎知識がわかったでしょうか?しかし「じゃあ飲もう!」と慌ててはいけません。これからが本番です。してはいけないマナーを書いていきましょう。意外と知らない事がありますよ。とくにアメリカの映画やドラマでも「これマナー違反では?」というシーンが出てきたりしますが、実は…みたいなこともあるので読んでみてください。どうせならば格好良くスマートに楽しもうではないですか。

ティスティングのマナーを知ろう

お店に行くと「ソムリエ」っていますよね。しかし何をする人か、わかっているようでよく知らない人もいるのではないでしょうか?ワインをよく知っている人ならば簡単に注文ができるでしょうが、レストランのメニューにズラーッと並んだワインの名前。知ってる銘柄から知らない銘柄、値段もピンからキリまで様々ですね。口に合わなかったからと交換するのはマナー違反なので、そういう時に失敗しないように助けてくれるのがソムリエですよ。

まずすることは「予算」を言うこと。後から高いからと断れないので一番肝心ですよ。そうするとソムリエも料理や好み(口当りやアルコール度など)によって適切なワインを選んでくれます。だいたいコース料理でしたら半額というのが目安だそうですね。テーブルまで運んでもらったら、次にするのが「テイスティング」です。チェックするということですね。

1.注文したワインかラベルを確認
2.ソムリエがコルクをはずし、コルクに異常がないか調べる
3.コルクの嗅いをかいだりするのは御法度なのでやめましょう
4.グラスの脚や土台を持って、テーブルクロスを背景に縁に近い所の色が濁っていないか見る
5.異常がないか匂いをかぐ
6.口に含んで舌で転がして異常がないか調べる。味に自信がなければソムリエに頼む

これで異常がなければ「けっこうです」と言って、ティスティングは終りです。

ワインをつぐのは誰?適量ってあるの?

日本では「お酌は女性のすること」という感じですよね。しかし男女同席の場合は「男性がつぐ」のがお約束なんですよ。面白いですね。理由は女性の服が汚れたら困るからという配慮なのだそうです。ただのレディーファーストというだけでない紳士的な話ですね。

基本は「他の人についでもらう」ということですよね。「お一人様」の場合は、自分で自分のグラスにつぐのはマナー違反になるので、そういう時はソムリエかウエイターに頼んでついでもらいましょう。つぐ時は片手でボトルを持ってついでいるのはカッコイイですよね。しかしこぼしたり落としたりしたら台無しになって大変なことになるので、重さで自信がなければ両手でもってつぎましょうね。

適量はビールのように満杯にしてはいけません多すぎるとせっかくのワインの香りがわからなくなるのですよ。かといって少なすぎると温度が上がって美味しくなくなるのですね。だいたいボウル(ワインの入るところ)の真ん中のふくらんでいるあたりが適量で香りも味も楽しめるといいますね。つぎ足す時は、だいたい量が半分くらいになった頃合いがいいと思いますよ。イギリス式は空になったらといいますが、日本はフランス料理が多いのでフランス式でいきましょう。

次のページを読む
1 2 3
Share:
紫蘭