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塩の種類とは?値段に違いがあるのはなぜ?おすすめ品も

料理で塩が必要になったとき、あまりの種類の多さにどれを選べばよいのか迷ってしまうことでしょう。そこで今回は、塩の歴史と共に、塩の種類やおすすめアイテムを解説していきます。値段の安い塩、高い塩の違いもお伝えするので、ぜひ毎日の料理の参考にしてみてくださいね。

塩は国の専売制だった!自由化したのは平成9年から

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まずは、日本での塩の歴史をご紹介いたしましょう。日本で製造される塩の種類は、海水を原材料とした海塩のみ。砂地に海水をばら撒き、天日干しで塩の結晶を抽出する「天日塩」、海水を煮詰めて塩分を凝縮させる「せんごう塩」という2種類の製塩方法が一般的でした。

これらの製塩方法はコストがかかってしまうものの、海水に含まれるミネラルを損なわずに作れるため美味しさは格別!そのため、昔は日本各地に塩を製造する塩田や塩メーカーがたくさん存在していたのです。

しかし1905年、戦争による資金難など国の方針により、塩は国の専売制になってしまいます。その影響で、塩メーカーはもちろん、各地にあった塩田はどんどん減少していってしまうのでした。

現在のように塩が自由化されて、迷うほどの種類を製造できるようになったのは1997年のこと。およそ90年もの間、「塩」は国によって管理されていたのです。

 

安い塩が産まれたのは塩専売法によるもの

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1949年、現在たばこのCMで有名なJT(日本たばこ産業株式会社)が国の特殊法人として、塩の専売を任されるようになっていきます。今でこそ、塩は消費者のニーズに合った種類を製造する傾向にありますが、当時は「いかに安くつくり、国内で安定供給させられるかどうか」がポイントでした。

塩は人間が生活するために必須の成分なので、嗜好品的になってきた今日より、当時は「命の継続に必要な食品」という観点だったのです。そのため、1972年、天日塩やせんごう塩のようなコストのかかる製造方法ではなく、コストが低くて済むイオン交換膜法へと全面変更になりました。同時に、海外からの塩の自由な輸入も禁止されてしまったのです。

確かに、塩は国内を安価で流通するようになりました。しかし、イオン交換膜法で製造された塩は本来の海塩のようにミネラルといった旨味のない、ただ塩辛いだけのものになってしまったのです。

つまり、安い塩とは、イオン交換膜法によって製塩された塩化ナトリウム純度の高い塩のこと。野菜や肉の下茹で、お漬物に使うのであればまだしも、ご飯やゆで卵にふりかけても、塩は全くもって現在のようにトキメく存在ではなかったのです。

民営化ラッシュ!塩専売法も廃止に

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しかし1997年、ついに塩専売法は廃止になります。その数年後、塩の輸入規制もなくなりました。専売というやり方が、今の時代には全くもってそぐわなくなってきたからです。ちなみに、民営化ラッシュは1980年代ごろから始まっていました。赤字続きの国鉄はJRに生まれ変わり、電電公社はNTTへと変貌していったのです。

古めかしいイメージだった国鉄が、JRになった途端にとてもオシャレなイメージになったことを、子供ながらに私は覚えています。今でこそ、当たり前のようにある自動改札機だって、私が子供の頃は「改札ばさみ」と呼ばれる穴あけパンチのような道具で駅員さんがひとつひとつチェックしていたのです。

そんなわけで、現在のように塩の種類が豊富なのは、塩専売法が廃止になったから。塩は製塩も輸入も自由化されたから、コストのかかる昔ながらの製造法が見直されたり、希少な塩が輸入されたりして、「高い塩」が誕生するようになったのです。

ますます迷う!安い塩と高い塩が混在する現在の塩市場

塩専売法が廃止になったといっても、国は塩の安定供給をおざなりにしたわけではありません。塩の専売を担っていたJTの塩部門は、公益財団法人である塩事業センターというところへ事業移管されることになったのです。そのおかげで、「安い塩」はまだ健在!

安い塩として、代表的な種類は画像の赤いビンの「食卓塩」です。これは、塩事業センターが製造する塩。メキシコの天日塩を輸入し、再溶解してつくる塩化ナトリウム純度の高い塩=安い塩です。旨味はほとんどなく、辛めで、さらに粒は大きめ。

「高い塩」に親しんでいるひとなら、慣れるまでに違和感を感じるかもしれません。私は先日、箱根で温泉たまごを食べたときに、備え付けてあったこちらの食卓塩を使いましたが、思ったより粒が大きかったので歯が痛くなってしまいました。

もしかすると、年齢を重ねたひとは歯のことを考えて高めの塩を選んだほうがよいのかもしれませんね。

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塩事業センター 食卓塩 100g

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塩の種類はおおまかに分けて3種類

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では、塩の歴史を踏まえたうえで、現在の塩の種類を解説していきましょう。日本も含めた全世界における塩の種類は、おおまかに分けて3種類あります。ハーブソルトなど加工された塩や、日本独特のグルタミン酸ナトリウム入りの塩にもスポットを当ててみました。

海塩

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ひとつめの塩の種類は海塩です。海水のみを天日干しか煮詰めで凝縮したものになります。海水が原料であってもイオン交換膜法で製塩したり、何らかの別材料を加えたりしたものは、海塩の定義ではありません。

海塩は、海水のみに自然と含まれたミネラル成分がたっぷり。どこの海水を使ったかで味や成分が微妙に違ってくるのが魅力です。和食でも洋食でも、どんな料理にだって使える万能選手だといえるでしょう。

岩塩

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海水を含んだ地層内で塩分が結晶化したものが岩塩です。日本では産出されない種類であるため、とっても人気の塩。地層に含まれたイオウや鉄分、ミネラルなどの影響で、ブラックやピンク、クリスタルカラーなど、色の違い形成します。

海水に地層の鉱物がプラスされているため、海塩とはまた違った濃厚でクリアな味が魅力的。肉や魚を焼いたり、サラダに使ったり、調理のアクセントにするのがおすすめです。

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