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マタハラの原因と対策は?女性の多い職場で働いた実体験から解説

近年、産休・育休をとり産後も共働きする家庭が増えています。出産後に新たな職場を探すのは難しく、好きな仕事を続けたいと考える女性にとっては大切な制度ですね。しかし実際には妊娠してから周囲の理解を得られず苦労することも多いです。実際に妊娠中仕事を続けていた筆者がリアルなマタハラの実情を解説致します。

マタハラの原因は?

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これから子供を授かりたいと考えている方、妊娠が発覚した方、産休を利用して長く働きたいと感じている方にとって、現在の職場が妊婦や育児中のママにとって働きやすい環境かを考えておくことは重要です。妊娠中はつわりの時期など体調も万全ではないですし、気分の浮き沈みが激しくなる方も多いですね。

共働き世帯の増加と共に、5年前、10年前よりも「働くママ」が仕事しやすい環境になりつつありますが、まだ理解が十分とは言えず、職場や職種によっては理不尽な扱いを受けることも少なくありません。マタハラを受けてしまうのはどんな時か、どんなことに気をつけるべきかを知っておくことが必要でしょう。まずはマタハラの要因になりやすい点をいくつかご紹介します。

労働力の低下による周囲の不満

産休・育休制度は多くの企業で取り入れられ、大半の方が取得するようになってきていますね。産休までは時短勤務ができたり、遅刻や欠勤に対して柔軟な対応をしてもらえたりと融通が利く反面、仕事に集中できず労働力の低下になることは言うまでもありません。これまでと同じように働けない姿を見て、周囲に不満が出るのはある意味仕方のないことですし、マタハラの典型的な原因と言えるでしょう。

妊娠中は身体のトラブルが絶えません。筆者もひどいつわりが安定期を過ぎても続いたり、妊娠後期にも身体の不調を感じることがたくさんありました。おなかの張りや出血、痛みを感じたときにはすぐに病院を受診したくなりますし、遅刻・早退・欠勤してしまうこともやはり多かったです。つわりの時期には電車で通勤できず、月内の出勤日数が足りず「妊娠悪阻」として診断書の提出を求められたこともありました。

実際に社内の先輩が切迫流産になり、安定期まで入院してしまったこともあります。一日二日ではなく数日、数週間、数か月と欠勤となれば、周囲の方のサポートがなければとても仕事を続けることはできませんね。「自分の仕事を引き継いでもらっている」「サポートしてもらって成り立っている」という意識を持って接することが重要です。

妊娠への嫉妬や妬み

マタハラの原因として「嫉妬」や「妬み」の感情も大きいでしょう。まだ未婚の方はもちろん、結婚していてもまだ子供がいない・できないと悩んでいる方など、特に女性にとっては妊娠はデリケートな話題です。妊娠出産は年齢に限りがあることですから、幸せそうな姿を目の当たりにすると嫉妬心が出てしまうことも多いですね。

入社年数が経っていないうちに結婚・出産が続くと「まだ一人前にもなっていないのに生意気だ」ですとか、仕事が忙しい時期に妊娠が発覚すると、「こんなに忙しい時期に妊娠するなんて計画性がない」と陰口をたたかれているところも実際に筆者は目にしました。

妊娠や出産はタイミングの問題ですから誰かに気をつかう必要はありません。しかしみんな頭ではわかっていても、感情が追いつかずにマタハラをしてしまう…という方は少なくありません

制度を利用して当然だという態度への不満

いくら制度があるからと言って横柄な態度でいたり、権利を主張してしまえば、周囲の方から反発されても仕方ありませんね。上記でも述べましたが、妊娠した瞬間から今までよりも仕事量は落ちることが多いです。周りも気を遣ってくれますがその状況にあぐらをかいてはいけません。「妊娠したからサポートされて当然だ」という考え方はマタハラの対象になる可能性を高めるでしょう

具体的なマタハラの怖さ

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マタハラを受けることによって、実際にはどんな影響があるでしょうか?マタハラの怖さを示す具体的な例をご紹介します。

マタハラをするのは意外にも女性が多い

少し前までは、妊娠への理解のない男性社員から受けるマタハラが多く感じましたが、実際には女性からの陰湿なマタハラも増えているように感じます。専業主婦が多かったころには「結婚したり子供ができたら女性は専業主婦になる」という固定観念が強かったため、「つわりで迷惑かけるなら退職を考えてくれ」と直接言われるケースも。

しかし筆者が勤めていたころには男性上司の意識も変わり、「自分の妻が妊娠中大変だったから仕事の大変さはわかる。無理をしないように」と声をかけていただくことが多かったです。育児に参加するパパが増えたことや、ハラスメントに対する意識が高まったことが背景にあるのではないでしょうか。

その反面、女性は直接引継ぎを任されたり、妊娠中だからと時短勤務している姿を見て、嫉妬したり妬みの感情からマタハラに走る傾向を強く感じます。パワハラ的な面の強い男性からのマタハラよりも、感情的で長引きやすい女性からのマタハラの方が、精神的なダメージは受けやすいかもしれません。特に産後職場復帰したときの人間関係を考えると、憂鬱な気持ちになってしまう方も多いのではないでしょうか。

降格や自主退社に追い込まれることも

制度はあっても、妊娠に対する風当たりが依然として強い会社もありますポストや役職からの降格、減給、酷いところでは自主退社に追い込まれることも。産休直前までの給料額は産休・育休中の手当額にも直結しますし、せっかく積み上げてきたキャリアをはく奪されてしまうのは辛いことですね。

女性の少ない職場や競争の激しい職場の場合、こうしたマタハラの被害に合ってしまう可能性が高まります。実際に産休や育休を取得している女性社員がいなければ、自分の妊娠中にどういった対応をされるかは未知数です。社内風土は簡単に変わるものではありません社内で産休を取得した方が妊娠中どんな仕事をしていたか、どういう対応をされていたか、職場復帰した際の役職はどうなるかは妊娠前にしっかり調べておくと安心です。

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